2003年08月11日 月曜日 17:02:01


紹介 松本清張氏と「利己的 DNA プログラム」(本能)の戦略


投稿者:ハムのケンちゃん(筆者)  投稿日:2003年08月11日 月曜日 17:01:53
 社会派小説作家で歴史/社会の闇をえぐる実力派として名高い松本清張氏の登場です。本だけでなくTV、ラジオでも何回ともなく放送、放映されていてその作品内容はすでに皆さんご存知の通りです。

 ここで改めてご紹介する必要はありません。しかし読者の皆様の中には清張氏の明快な文章からですら”何か結論がさっぱりしない、後味が悪い”と感じた方も多いと思います。

その理由として、戦後史事件などは推論としてはっきりとした根拠(多くは隠蔽されているわけであるから)無しに「明白な結論を書く」ものなら、時の権力やその上の権力者であったアメリカ、アメリカ軍にねじ伏せられてしまったからです。

従って清張氏の作品を通して歴史の真実を掴み取るには、これらの真の背景/闇の力のぶつかり合い、などの検証を行っていかないといけないわけです。またそうする事が松本清張氏が後世の我々に託した財産だと確信しています。我々も大いに清張作品の真の言いたかったを探求する必要がありそうです。

しかしながら清張氏が幼少から青年時代を生きた時代は先の芥川竜之介氏同様に””遺伝子のシャッフルによる多様性あふれる”「利己的DNAプログラム」(本能)の戦略”に接しながらの人生であるが、遺伝子、DNA/RNA、進化のからくりが全く見えない時代にあって、事の本質の本質である”本能の戦略”に基づく推理、理論構築が出来なかったように思われる。
(個人的に能力があった、なかったという事を言っているのではなく、時代が気がつかせなかった、ということでしょう)

 このHPでは”「利己的DNAプログラム」(本能)の戦略”に従って歴史検証をあらためて行っていきたい、と考えています。特に明治維新から太平洋戦争、戦後のバブルの時代までを行います。

 興味があれば最後までお付き合い下さい。
今後とも宜しくお願い申し上げます。

 以上、 以下↓は参考資料です。時間があればお読みください

↓出典:http://www.bunshunplaza.com/bwb/bunko/list.cgi?md=sgl&fn=030706&pv= 文春ウェブ文庫


『代表作』日本の黒い霧(上)




松本清張
定価(本体450円+税)
容量296kb

戦争に敗れ、アメリカ軍に占領されていた期間、日本国内では奇怪な事件が連発した。国鉄総裁が轢死体で発見された「下山事件」、民間飛行機「もく星」号の墜落後の隠蔽工作、昭電・造船汚職の二大疑獄事件、現職警部が札幌路上で射殺された「白鳥事件」、衝撃では「ゾルゲ事件」に劣らない「ラストヴォロフ事件」……こうした事件の捜査は、占領軍と日本側の権力筋の強権によって妨害された。多くの資料と小説家ならではの考察で真相解明しようとした金字塔的ノンフィクション。

文庫初版発行日1974年7月25日
※表紙は発売時のものです。ダウンロードデータには付きません。
日本の黒い霧(下)




松本清張
定価(本体400円+税)
容量280kb

怪事件が止まらない。一度に12人が毒殺された「帝銀事件」、療養中の市民が1年にわたって米軍に拉致監禁された「鹿地亘事件」、列車の脱線転覆事件の中でも謎の多い「松川事件」、戦時中に日本政府に接収された貴金属、特に大量のダイヤモンドの紛失をめぐる変死、細菌実験で悪名高いあの七三一部隊の石井中将以下メンバーへの占領軍による奇妙な厚遇、そして朝鮮戦争をめぐる深層の動き……昭和30年代に執筆された松本清張の分析・推理には、事件のまだなまなましい痕跡がある。

文庫初版発行日1974年7月25日
※表紙は発売時のものです。ダウンロードデータには付きません。

著者紹介
松本清張(まつもと せいちょう)
1909年福岡県生まれ。53年『或る「小倉日記」伝』で芥川賞受賞。それまで勤めていた朝日新聞広告部を退職し、作家生活に入る。『点と線』『日本の黒い霧』『昭和史発掘』『古代史疑』『神々の乱心』など多方面にわたる著作があり、『松本清張全集』全66巻に収められている。1992年逝去。


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